四半期統計(2024年7~9月期)

2024年10月25日リリース

プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会

マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績
2024年7~9月期【会員ベース】について

調査概要

「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2024年7~9月期【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助法人会員対象企業による実績である。

業況

2024年7~9月期は、受注額が対前年同期比9.4%の増加、生産額が同8.4%の減少となった。受注状況をみると、電子部品実装機は底打ち感が鮮明になりつつあり、垂直多関節ロボットを中心としたマニピュレーティングロボットも回復の兆しがあることで、受注台数、受注額ともに実に8四半期ぶりに増加に転じた。

出荷実績をみると、国内向けは、電気機械製造業向けが主要用途である電子部品実装用で減少、自動車製造業向けが溶接用を中心に増加した。用途別では溶接用が大幅増、半導体用も下げ止まりとなった。輸出はマテハン用やスポット溶接用が大幅に減少したものの、実装用や半導体用が大幅に増加した。アジア向けは底打ちに向かう一方で、欧米では減少が続いている。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

1.受注

【7~9月期】
受注台数(台) 41,013(前年同期比+2.0%) 【8四半期ぶりの増加】
受注額(億円) 1,762(同+9.4%) 【8四半期ぶりの増加】

2.生産

【7~9月期】
生産台数(台) 41,386(前年同期比▲12.7%) 【7四半期連続の減少】
生産額(億円) 1,717(同▲8.4%) 【6四半期連続の減少】

3.出荷

【7~9月期】
総出荷台数(台) 43,283(前年同期比▲10.3%) 【7四半期連続の減少】
総出荷額(億円) 1,810(同▲5.8%) 【6四半期連続の減少】
国内出荷台数(台) 10,924(同+11.2%) 【6四半期ぶりの増加】
国内出荷額(億円) 502(同+9.7%) 【3四半期ぶりの増加】
輸出台数(台) 32,359(同▲15.8%) 【7四半期連続の減少】
輸出額(億円) 1,308(同▲10.6%) 【6四半期連続の減少】

3.1 国内出荷内訳

【7~9月期】
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) 3,380(前年同期比+8.3%) 【5四半期ぶりの増加】
国内出荷額(億円) 150(同▲2.3%) 【5四半期連続の減少】
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) 3,573(前年同期比+21.2%) 【2四半期連続の増加】
国内出荷額(億円) 163(同+23.8%) 【2四半期連続の増加】

3.2 輸出内訳

【7~9月期】
電子部品実装用
輸出台数(台) 3,331(前年同期比+21.1%) 【2四半期連続の増加】
輸出額(億円) 527(同+19.2%) 【2四半期連続の増加】
溶接用
輸出台数(台) 7,779(前年同期比▲19.2%) 【4四半期連続の減少】
輸出額(億円) 195(同▲22.7%) 【4四半期連続の減少】

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