四半期統計(2023年7~9月期)

2023年10月27日リリース

プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会

マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績
2023年7~9月期【会員ベース】について

調査概要

「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2023年7~9月期【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助法人会員対象企業による実績である。

業況

2023年7~9月期は、受注額が対前年同期比31.8%の減少、生産額が同16.0%の減少となった。受注、生産ともに減少幅が前四半期より広がり、受注額は同期では2017年以降最も低い水準となっている。

出荷実績をみると、国内向けは、回復・拡大傾向にあった電気機械製造業向け(出荷額)が10四半期ぶりに減少に転じたほか、用途別では主要用途で減少した。輸出はアジア向け溶接用や欧州向け実装用が大きく増加した一方で、半導体用や一般組立用は大幅な減少となった。

新型コロナウイルス感染症や地政学的緊張などの各種リスクにさらされる中で拡大した自動化需要であるが、一部用途での底打ちの見られない需要減少や、世界経済の先行き不透明感が成長見通しに重くのしかかっている。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

1.受注

【7~9月期】
受注台数(台) 40,202(前年同期比▲41.2%)【4四半期連続の減少】
受注額(億円) 1,610(同▲31.8%)【4四半期連続の減少】

2.生産

【7~9月期】
生産台数(台) 47,390(前年同期比▲25.6%)【3四半期連続の減少】
生産額(億円) 1,874(同▲16.0%)【2四半期連続の減少】

3.出荷

【7~9月期】
総出荷台数(台) 48,239(前年同期比▲24.7%)【3四半期連続の減少】
総出荷額(億円) 1,921(同▲15.0%)【2四半期連続の減少】
国内出荷台数(台) 9,828(同▲12.3%)【2四半期連続の減少】
国内出荷額(億円) 458(同▲5.0%)【3四半期ぶりの減少】
輸出台数(台) 38,411(同▲27.4%)【3四半期連続の減少】
輸出額(億円) 1,463(同▲17.7%)【2四半期連続の減少】

3.1 国内出荷内訳

【7~9月期】
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) 3,120(前年同期比▲15.4%)【11四半期ぶりの減少】
国内出荷額(億円) 154(同▲6.5%)【10四半期ぶりの減少】
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) 2,949(前年同期比▲12.2%)【2四半期連続の減少】
国内出荷額(億円) 131(同▲6.4%)【3四半期ぶりの減少】

3.2 輸出内訳

【7~9月期】
電子部品実装用
輸出台数(台) 2,751(前年同期比▲31.1%)【8四半期連続の減少】
輸出額(億円) 442(同▲30.6%)【7四半期連続の減少】
溶接用
輸出台数(台) 9,626(前年同期比+1.8%)【2四半期連続の増加】
輸出額(億円) 252(同+12.0%)【2四半期連続の増加】

統計データダウンロード