サービスロボットの試験方法に関する国際標準化に関する調査研究成果報告書

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概要

①サービスロボットの試験方法の国際標準化

日本からの提案である試験方法の審議では、プロジェクトリーダーを引き受け、ドラフトへの各国コメントの取りまとめ、各国からのコメントについての検討及びドラフトのリバイス作業を行い、新規作業項目提案にむけた規格原案の作成を行った。英国提案のISO13482のガイダンスの規格策定については、英国のプロジェクトリーダーが国際会議への参加を継続出来なくなったため、韓国にプロジェクトリーダーを交代し、日本、ドイツ、中国等の協力により、ドラフトの作成を進めてきた。また、国際会議(6月:ドイツ、10月:中国、2月:日本)へ出席し、試験方法ドラフトの新規作業項目提案に向けたとりまとめ作業等を行った。

②その他のロボットに関する国際標準化

  • 用語については、移動ロボット用語の規格案のCD投票の際に提出された各国からのコメントについて検討を行うと共に、TC299設置にともなう新たな用語及び定義について検討を行った。また、国際会議(6月:ドイツ、10月:中国、2月:日本)において、日本の検討結果について主張・提案等を行った。
  • サービスロボットの性能については、ISO18646-1(Robots and robotic devices - Performance criteria and related test methods for service robots - Part 1: Wheeled mobile servant robot)のDIS投票の際に提出された各国からのコメントについて及び日本からの追加コメントについて検討すると共に、ISO18646-2(Robots and robotic devices - Performance criteria and related test methods for service robot - Part 2: Navigation)のNWIP投票の際に提出された各国コメントについて検討を行った。また、国際会議(6月:ドイツ、10月:中国、2月:日本)において、日本の検討結果について主張・提案等を行った。サービスロボットのモジュラリティについては、中国から示されたモジュラリティに関するジェネラルな項目をとりまとめるという方向性に基づき、盛り込むべき用語を中心に検討を行った。また、国際会議(6月:ドイツ、10月:中国、2月:日本)において、日本の検討結果について主張・提案等を行った。
  • 医療ロボットの安全性については、規格策定を行っているJWG9の状況について国内WGで検討すると共に、新たにJWG36で開始されたリハビリテーションロボットの個別安全規格及びこれに関連するJWG35で開始された手術ロボットの個別安全規格について国内WGで検討を行った。また、国際会議(7月:ドイツ、10月:中国、1月:米国)において、日本の検討結果について主張・提案等を行った。
  • 産業用ロボットの安全性については、産業用ロボットの協働運転に関する安全性のTSの原案について国内WGで検討すると共に、新たにNWIP投票が行われた、マニュアルローディング・アンローディングステーション及びエンドエフェクタの安全性TRについて投票時のコメント等について国内WGで検討を行った。また、国際会議(6月:ドイツ、12月:日本、3月:カナダ)において、日本の検討結果について主張・提案等を行った。