【JARAS(実装機器通信にかかる日本ロボット工業会規格)】の発表について

掲載日:2018/5/24

一般社団法人 日本ロボット工業会では、事業の一環として、昨年10月に「実装機器通信規約標準化分科会」を発足させ、初年度分科会長を株式会社FUJI(旧 富士機械製造株式会社)から、副分科会長をパナソニック株式会社から選出し、ヤマハ発動機株式会社、JUKI株式会社をはじめとした表1の企業20社で、M2M連携にかかる標準化を進めてきたところです。

現在の電子回路基板製造ラインでは、印刷・検査・マウンタ・リフロー・コンベアなどのさまざまな装置と、それらをつなぐ各種搬送装置が存在し、それぞれの装置のメーカが異なっていることが大半です。この場合、装置内の基板情報の持ち方や他の装置との通信方法が統一されていないことで、ライン全体での一貫した情報管理にたいへん手間とコストがかかり、このことがユーザの負担となっています。

そこで、本分科会では、ユーザが企業の垣根を超えた実装システムを構築できるよう、装置間の通信ルールの標準化に取り組んできましたが、この度、これを日本ロボット工業会の規格(JARAS)として、平成30年6月1日をもって発行することになりました。

この規格により、ユーザには生産管理の容易化・変種変量生産への迅速対応のメリットがあるとともに、我々メーカ各社も、M2M連携が容易になることで、新たな価値提供を生むチャンスを得ることになります。

来たる6月に開催される、「第20回 実装プロセステクノロジー展」(JISSO PROTEC 2018)において、後掲の要領にて、JARAS規格の発表を行います。

皆様におかれましては、ご関心をお持ちいただき、当日はぜひとも会場までお運びいただけますよう、お願い申し上げます。

表1:実装機器通信規約標準化分科会 会員会社一覧(50音順)

オムロン株式会社 小松電子株式会社 株式会社サキコーポレーション
千住金属工業株式会社 株式会社タムラ製作所 株式会社ナガオカ製作所
名古屋電機工業株式会社 日本ミルテック株式会社 パナソニック株式会社
マイクロニックテクノロジーズ株式会社 マランツエレクトロニクス株式会社 武蔵エンジニアリング株式会社
ヤマハ発動機株式会社 ワイエス株式会社 CKD株式会社
株式会社FUJI
(旧 富士機械製造株式会社)
JUKI株式会社 KOH YOUNG TECHNOLOGY INC
Parmi CO.,LTD Test Research,Inc.

要領

開催日時 平成30年6月6日(水)および 翌6月7日(木)
11時05分~11時20分(両日とも)
会場 東京ビッグサイト 東5ホール内 PROTECセミナー会場(東京都江東区有明3-11-1)
詳 細 JARAS規格の発表は、「JISSO PROTEC 2018特別講演」の講演時間の後半に行います(講演の内容については以下のスケジュールをご参照ください)。
※「JISSO PROTEC 2018特別講演」の講演時間は、10時30分~11時30分です。聴講は無料です。
聴講は、JISSO PROTECのホームページからお申し込みください。

スケジュール

6月6日(水)、6月7日(木)
10時~ 開場
10時30分~11時05分 講演「実装技術の動向と展開~JEITA実装技術ロードマップのサマリーから~」
森 将人 氏
JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会副委員長 (兼)WG1主査/TF2リーダ
パナソニック株式会社 生産技術研究所
11時05分~11時20分 JARAS規格の発表(実装機器通信規約標準化分科会)
11時20分~11時30分 質疑応答