四半期統計(2025年1~3月期)
2025年4月25日リリース
プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会
調査・統計部会
マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績
2025年1~3月期【会員ベース】について
調査概要
「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2025年1~3月期【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助法人会員対象企業による実績である。
業況
2025年1~3月期は、受注額が対前年同期比32.2%の増加、生産額が同22.2%の増加となった。受注状況をみると、前四半期に続き電子部品実装機が強い回復を示したほか、垂直多関節ロボットを中心としたマニピュレーティングロボットも同様の傾向を示し、受注台数、受注額ともに3四半期連続の増加となった。
出荷実績をみると、国内向けは、電気機械製造業向け、自動車製造業向けともに主要用途で減少が見られたものの、トータルで増加となった。用途別では、スポット溶接用や半導体用など大きく増加した一方で、アーク溶接用が大きく減少、輸出で堅調な実装用も勢いのない状況が続いている。輸出はアジア向けが中国を中心に増加し、実装用は1年を通して前年同期を上回ったほか、溶接用や他用途も堅調だった。北米向けもマテハン用、溶接用中心に増加し、7四半期ぶりに増加に転じた。マテハン用やスポット溶接用の大幅な減少が続いているものの、実装用や半導体用が引き続き増加した。一方、欧州では2020年の水準にまで落ち込んでいる。
内外需ともに着実な回復が見込めるものの、世界経済の分断が需要環境を覆い、先行きに不透明感が漂っている。
受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
1.受注
受注台数(台) | 45,432(前年同期比+23.3%)【3四半期連続の増加】 |
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受注額(億円) | 2,091(同+32.2%)【3四半期連続の増加】 |
2.生産
生産台数(台) | 44,022(前年同期比+14.8%)【9四半期ぶりの増加】 |
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生産額(億円) | 1,986(同+22.2%)【2四半期連続の増加】 |
3.出荷
総出荷台数(台) | 44,688(前年同期比+10.2%)【9四半期ぶりの増加】 |
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総出荷額(億円) | 2,018(同+16.5)【8四半期ぶりの増加】 |
国内出荷台数(台) | 10,159(同▲5.6%)【3四半期ぶりの減少】 |
国内出荷額(億円) | 542(同+2.3%)【3四半期連続の増加】 |
輸出台数(台) | 34,529(同+16.0%)【9四半期ぶりの増加】 |
輸出額(億円) | 1,476(同+22.8%)【8四半期ぶりの増加】 |
3.1 国内出荷内訳
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) | 3,350(前年同期比▲4.5%)【3四半期ぶりの減少】 |
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国内出荷額(億円) | 166(同+1.3%)【2四半期連続の増加】 |
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) | 3,159(前年同期比▲6.3%)【4四半期ぶりの減少】 |
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国内出荷額(億円) | 167(同+3.5%)【4四半期連続の増加】 |
3.2 輸出内訳
電子部品実装用
輸出台数(台) | 3,135(前年同期比+29.6%)【4四半期連続の増加】 |
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輸出額(億円) | 568(同+33.1%)【4四半期連続の増加】 |
溶接用
輸出台数(台) | 9,428(前年同期比+39.0%)【6四半期ぶりの増加】 |
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輸出額(億円) | 231(同+36.5%)【6四半期ぶりの増加】 |