四半期統計(2024年10~12月期)
2025年1月24日リリース
プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会
マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績
2024年10~12月期及び年間【会員ベース】について
調査概要
「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2024年10~12月期及び年間【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助法人会員対象企業による実績である。
業況
2024年10~12月期は、受注額が対前年同期比33.2%の増加、生産額が同3.7%の増加となった。受注状況をみると、引き続き強い回復を示した電子部品実装機に続いて、垂直多関節ロボットを中心としたマニピュレーティングロボットも底打ちの兆しがあり、受注台数、受注額ともに2四半期連続の増加となった。
出荷実績をみると、国内向けは、電気機械製造業向けが引き続き電子部品実装用で減少したものの、他用途は堅調に推移し、自動車製造業向けはアーク溶接用、マテハン用を中心に増加した。用途別では、輸出で堅調な実装用、半導体用は勢いのない一方で、マテハン用や一般組立用は堅調に推移している。輸出は7~9月期同様、マテハン用やスポット溶接用の大幅な減少が続いているものの、実装用や半導体用が引き続き増加した。中国向けが7四半期ぶりに増加となりアジア向けは底打ちに向かう一方で、欧米では減少が続いている。
2024年年間としては、10~12月期での急速な回復が反映され、受注額が対前年比横ばい、生産額は同11.5%の減少となった。
会員と非会員を含めた年間実績1は、受注額は対前年比1.6%減の約8,300億円、生産額は同12.3%減の約7,820億円を見込む。
受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
1.受注
【10~12月期】
受注台数(台) |
46,499(前年同期比+27.6%) 【2四半期連続の増加】 |
受注額(億円) |
2,102(同+33.2%) 【2四半期連続の増加】 |
【年間】
受注台数(台) |
166,067(前年比▲8.4%) 【2年連続の減少】 |
受注額(億円) |
7,245(同+0.1%) 【2年ぶりの増加】 |
1会員と非会員を含めた年間実績の公表は2025年5月を予定している。
2.生産
【10~12月期】
生産台数(台) |
42,833(前年同期比▲1.0%) 【8四半期連続の減少】 |
生産額(億円) |
1,814(同+3.7%) 【7四半期ぶりの増加】 |
【年間】
生産台数(台) |
161,653(前年比▲20.5%) 【2年連続の減少】 |
生産額(億円) |
6,920(同▲11.5%) 【2年連続の減少】 |
3.出荷
【10~12月期】
総出荷台数(台) |
42,250(前年同期比▲8.6%) 【8四半期連続の減少】 |
総出荷額(億円) |
1,823(同▲0.3%) 【7四半期連続の減少】 |
国内出荷台数(台) |
10,270(同+5.4%) 【2四半期連続の増加】 |
国内出荷額(億円) |
486(同+4.3%) 【2四半期連続の増加】 |
輸出台数(台) |
31,980(同▲12.3%) 【8四半期連続の減少】 |
輸出額(億円) |
1,337(同▲1.9%) 【7四半期連続の減少】 |
【年間】
総出荷台数(台) |
163,845(前年比▲21.0%) 【2年連続の減少】 |
総出荷額(億円) |
7,034(同▲12.1%) 【2年連続の減少】 |
国内出荷台数(台) |
40,622(同▲0.9%) 【2年連続の減少】 |
国内出荷額(億円) |
1,935(同+1.8%) 【4年連続の増加】 |
輸出台数(台) |
123,223(同▲25.9%) 【2年連続の減少】 |
輸出額(億円) |
5,099(同▲16.4%) 【2年連続の減少】 |
3.1 国内出荷内訳
【10~12月期】
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) |
3,436(前年同期比+5.7%) 【2四半期連続の増加】 |
国内出荷額(億円) |
159(同+4.3%) 【6四半期ぶりの増加】 |
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) |
3,202(前年同期比+12.6%) 【3四半期連続の増加】 |
国内出荷額(億円) |
150(同+8.0%) 【3四半期連続の増加】 |
【年間】
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) |
13,155(前年比▲3.7%) 【2年連続の減少】 |
国内出荷額(億円) |
605(同▲5.9%) 【4年ぶりの減少】 |
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) |
12,907(前年比+9.8%) 【2年ぶりの増加】 |
国内出荷額(億円) |
602(同+10.4%) 【2年連続の増加】 |
3.2 輸出内訳
【10~12月期】
電子部品実装用
輸出台数(台) |
3,732(前年同期比+28.2%) 【3四半期連続の増加】 |
輸出額(億円) |
588(同+27.6%) 【3四半期連続の増加】 |
溶接用
輸出台数(台) |
6,026(前年同期比▲19.3%) 【5四半期連続の減少】 |
輸出額(億円) |
152(同▲17.2%) 【5四半期連続の減少】 |
【年間】
電子部品実装用
輸出台数(台): |
12,809(前年比+13.0%) 【3年ぶりの増加】 |
輸出額(億円): |
2,070(同+11.3%) 【3年ぶりの増加】 |
溶接用
輸出台数(台): |
25,563(前年比▲31.6%) 【2年連続の減少】 |
輸出額(億円): |
642(同▲31.8%) 【2年連続の減少】 |
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