四半期統計(2023年1~3月期)

2023年4月28日リリース

プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会

マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績
2023年1~3月期【会員ベース】について

調査概要

「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2023年1~3月期【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助法人会員対象企業による実績である。

業況

2023年1~3月期は、受注額が対前年同期比18.9%の減少、生産額が同0.3%の増加となった。受注額では実装機を中心に大きく減少した。

出荷実績をみると、国内向けは自動車製造業向け中心に依然として勢いは弱いものの、電気機械製造業向けや半導体用などの好調さが継続した。輸出は実装用で引き続き減少がみられ、溶接用も減少に転じたもののトータルでは横ばいとなった。

新型コロナウイルス感染症や地政学的緊張などの各種リスクの下にあっても広がりをみせていた自動化需要は、全体としては継続しているものの、一部業種・用途での急速な需要減少や世界経済の先行き不透明感が、今後の見通しに影響を及ぼすことが懸念される。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

1.受注

【1~3月期】
受注台数(台) 56,604(前年同期比▲20.0%) 【2四半期連続の減少】
受注額(億円) 2,082(同▲18.9%) 【2四半期連続の減少】

2.生産

【1~3月期】
生産台数(台) 58,722(前年同期比▲7.1%) 【10四半期ぶりの減少】
生産額(億円) 2,168(同+0.3%) 【10四半期連続の増加】

3.出荷

【1~3月期】
総出荷台数(台) 59,349(前年同期比▲7.1%) 【10四半期ぶりの減少】
総出荷額(億円) 2,206(同+0.3%) 【10四半期連続の増加】
国内出荷台数(台) 12,481(同+7.8%) 【8四半期連続の増加】
国内出荷額(億円) 553(同+0.9%) 【2四半期ぶりの増加】
輸出台数(台) 46,868(同▲10.4%) 【10四半期ぶりの減少】
輸出額(億円) 1,654(同+0.2%) 【10四半期連続の増加】

3.1 国内出荷内訳

【1~3月期】
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) 4,117(前年同期比+22.1%) 【9四半期連続の増加】
国内出荷額(億円) 186(同+22.2%) 【8四半期連続の増加】
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) 3,756(前年同期比+5.8%) 【2四半期連続の増加】
国内出荷額(億円) 163(同+0.2%) 【5四半期ぶりの増加】

3.2 輸出内訳

【1~3月期】
電子部品実装用
輸出台数(台) 2,680(前年同期比▲26.8%) 【6四半期連続の減少】
輸出額(億円) 478(同▲18.8%) 【5四半期連続の減少】
溶接用
輸出台数(台) 9,910(前年同期比▲13.0%) 【2四半期ぶりの減少】
輸出額(億円) 241(同▲7.6%) 【10四半期ぶりの減少】

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