四半期統計(2022年10~12月期)

2023年1月27日リリース

プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会

マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績
2022年10~12月期及び年間【会員ベース】について

調査概要

「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2022年10~12月期及び年間【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助会員対象企業による実績である。

業況

2022年10~12月期は、受注額は対前年同期比4.3%の減少、生産額は同3.4%の増加となった。出荷実績をみると、国内向けは半導体用などの好調さが継続してみられたものの、自動車製造業向けを中心に減少となった。輸出は実装用や中国向けで引き続き減少がみられたものの、トータルでは増加となった。国内向けと輸出を合わせた総出荷は、前四半期を上回り、台数、金額ともに四半期で過去最高を記録した。

2022年年間としては、受注額が対前年比1.6%の増加、生産額は同5.6%の増加と、ともに前年を上回り、受注、生産、総出荷実績(金額、台数)それぞれで過去最高を記録した。

新型コロナウイルス感染症や地政学的緊張などの各種リスクにさらされる中においても、ロボット需要は回復、そして広がりをみせた。しかしながら、その勢いは特に年末にかけて減速傾向を見せており、今後の動向には引き続き注視する必要がある。

会員と非会員を含めた年間実績1は、受注額は対前年比2.9%増の約1兆1,100億円、生産額は同5.5%増の約9,910億円を見込む。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

1.受注

【10~12月期】
受注台数(台) 60,631(前年同期比▲11.2%) 【9四半期ぶりの減少】
受注額(億円) 2,210(同▲4.3%) 【2四半期ぶりの減少】
【年間】
受注台数(台) 271,578(前年比+0.1%) 【3年連続の増加】
受注額(億円) 9,558(同+1.6%) 【3年連続の増加】

1会員と非会員を含めた年間実績の公表は2023年5月を予定している。

2.生産

【10~12月期】
生産台数(台) 63,853(前年同期比+4.0%) 【9四半期連続の増加】
生産額(億円) 2,183(同+3.4%) 【9四半期連続の増加】
【年間】
生産台数(台) 254,975(前年比+7.8%) 【3年連続の増加】
生産額(億円) 8,792(同+5.6%) 【3年連続の増加】

3.出荷

【10~12月期】
総出荷台数(台) 64,417(前年同期比+4.9%) 【9四半期連続の増加】
総出荷額(億円) 2,275(同+5.5%) 【9四半期連続の増加】
国内出荷台数(台) 11,246(同+8.0%) 【7四半期連続の増加】
国内出荷額(億円) 464(同▲6.2%) 【7四半期ぶりの減少】
輸出台数(台) 53,171(同+4.3%) 【9四半期連続の増加】
輸出額(億円) 1,811(同+9.0%) 【9四半期連続の増加】
【年間】
総出荷台数(台) 255,730(前年比+7.4%) 【3年連続の増加】
総出荷額(億円) 8,933(同+6.3%) 【2年連続の増加】
国内出荷台数(台) 43,183(同+7.1%) 【2年連続の増加】
国内出荷額(億円) 1,894(同+2.1%) 【2年連続の増加】
輸出台数(台) 212,547(同+7.5%) 【3年連続の増加】
輸出額(億円) 7,039(同+7.5%) 【3年連続の増加】

3.1 国内出荷内訳

【10~12月期】
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) 3,821(前年同期比+17.6%) 【8四半期連続の増加】
国内出荷額(億円) 162(同+4.0%) 【7四半期連続の増加】
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) 3,185(前年同期比+5.3%) 【3四半期ぶりの増加】
国内出荷額(億円) 124(▲12.0%) 【4四半期連続の減少】
【年間】
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) 13,877(前年比+11.1%) 【2年連続の増加】
国内出荷額(億円) 612(同+9.9%) 【2年連続の増加】
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) 12,563(前年比+0.9%) 【2年ぶりの増加】
国内出荷額(億円) 538(同▲7.2%) 【2年ぶりの減少】

3.2 輸出内訳

【10~12月期】
電子部品実装用
輸出台数(台) 3,104(前年同期比▲19.9%) 【5四半期連続の減少】
輸出額(億円) 548(同▲15.7%) 【4四半期連続の減少】
溶接用
輸出台数(台) 10,148(前年同期比+8.9%) 【3四半期ぶりの増加】
輸出額(億円) 244(同+20.6%) 【9四半期連続の増加】
【年間】
電子部品実装用
輸出台数(台): 16,020(前年比▲14.6%) 【3年ぶりの減少】
輸出額(億円): 2,503(同▲10.5%) 【3年ぶりの減少】
溶接用
輸出台数(台): 40,228(前年比+1.0%) 【3年連続の増加】
輸出額(億円): 947(同+16.4%) 【2年連続の増加】

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