四半期統計(2021年1~3月期)

2021年4月22日リリース

プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会

ロボット統計受注・生産・出荷実績
2021年1~3月期【会員ベース】について

調査概要

「ロボット統計受注・生産・出荷実績 2021年1~3月期【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助会員対象企業による実績である。

業況

2021年1~3月期は、受注額が対前年同期比43.2%の増加、生産額が22.1%の増加と、それぞれ前年同期を大きく上回り、それぞれ四半期として過去最高となった。

出荷をみると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響下、国内向けは依然勢いはなく、主要業種、用途で減少した。輸出は、中国向け中心にアジア向けで好調、北米向けも回復基調となった。一方、欧州向けは依然低調。実装用は5G投資の加速等により、同用途向け輸出額の6割以上を占める中国向けを中心に主要国向けで好調。溶接用は前四半期に続き、欧州を除いて対前年同期比で大幅に増加、底入れ感が出はじめているともとれる。

中国向けは過去最高だった681億円(17年7~9月期)を大きく上回り、840億円と、輸出額の51%を占めた。世界的な新型コロナウイルス感染症の影響に加えて地

政学的リスクなど、先行きは依然不透明さが漂うものの、需要を強く牽引している。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

1.受注

受注台数(台) 66,905(前年同期比+55.2%) 【2四半期連続の増加】
受注額(億円) 2,460(同+43.2%)【3四半期連続の増加】

2.生産

生産台数(台) 59,081(前年同期比+29.6%)【2四半期連続の増加】
生産額(億円) 2,074(同+22.1%)【2四半期連続の増加】

3.出荷

総出荷台数(台) 60,665(前年同期比+29.0%)【2四半期連続の増加】
総出荷額(億円) 2,144(同+24.7%)【2四半期連続の増加】
国内出荷台数(台) 10,175(同▲4.7%)【8四半期連続の減少】
国内出荷額(億円) 503(同▲4.6%)【6四半期連続の減少】
輸出台数(台) 50,490(同+39.0%)【2四半期連続の増加】
輸出額(億円) 1,640(同+37.7%)【2四半期連続の増加】

3.1 国内出荷内訳

電気機械産業向け
国内出荷台数(台) 3,024(前年同期比+5.1%)【8四半期ぶりの増加】
国内出荷額(億円) 133(同▲6.9%)【6四半期連続の減少】
自動車産業向け
国内出荷台数(台) 3,478(前年同期比▲4.6%)【6四半期連続の減少】
国内出荷額(億円) 177(同▲1.9%)【6四半期連続の減少】

3.2 輸出内訳

電子部品実装用
輸出台数(台) 5,057(前年同期比+81.9%)【5四半期連続の増加】
輸出額(億円) 729(同+58.9%)【5四半期連続の増加】
溶接用
輸出台数(台) 10,436(前年同期比+45.0%)【2四半期連続の増加】
輸出額(億円) 218(同+40.9%)【2四半期連続の増加】

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